会員紹介

羅典亭 端午 (らてんてい たんご)
楽笑会相談役。会の産みの親であり、発足当初から約40年にわたり会長を務めてきた。ラテン音楽(とくにタンゴ)を愛する好々爺。
志ん生、文楽、圓生など昭和の名人と同じ時代を生きてきた人だけあり、落語に関する知識・経験・薀蓄の宝庫。落語にゆかりの土地を歩く落語ピクニック(通称:落ピク)を主催し、会員をあちこち連れまわし、もとい、案内したり、『寄り合い』という会員向けフリーペーパーを編集・発行するなど、さまざまな形で会員に落語の知識を伝え続けた。
得意ネタは「百川」「三十石」「近日息子」「ちりとてちん」など。
2020年9月、楽笑会鬼籍支部入会。

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浪漫亭 朱理萬 (ろまんてい しゅりーまん)
楽笑会創設当時からのメンバーの一人。
ドイツの考古学者ハインリッヒ・シュリーマンからとった高座名は無駄にカッコイイが、寄席文字で書くと真っ黒になるのが玉にキズ。
楽笑会を代表する右党で、落語会の打ち上げで食べるプリンアラモードと白玉クリームあんみつに目がない。
芸風は明るく花があり、「お見立て」「妾馬」「火焔太鼓」などの古今亭のネタを得意とする。

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落柿亭 ね太郎 (らくしてい ねたろう)
楽笑会創設当時からのメンバーの一人。
高座の上下関係なく常に飄々としたおかしみがあり、周囲にいる人をふわっと温かい気持ちにさせるところは天性の落語家気質。
しかし、「楽して寝たろう」という名前とは裏腹に、大変芸熱心で、自分が出演しないアマチュアの寄席にも片っ端から足を運んでいる。趣味は胡麻スリ。
中学校の同級生だった女性と長年にわたって愛を育み結婚するという一途な一面もあり、独身会員にいつもおしどり夫婦ぶりを見せつけている。
好きな持ちネタは「もう半分」「へっつい幽霊」「藁人形」「一文笛」「死神」など。
2019年9月、楽笑会鬼籍支部入会。

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上野家 ぱん駄 (うえのや ぱんだ)
噺家を評する言葉に「フラがある」という言い方があるが、この言葉の意味がわからない人は、とにかく一度ぱん駄の高座を見てほしい。始まって1分で意味をご理解いただけるものと思う。
九州の某名門大学落語研究会出身で、ね太郎の後輩。軽い前座噺から大ネタの怪談噺、人情噺までなんでもこなすオールラウンドプレイヤーだが、どのネタも「ぱん駄色」に染めてしまう。
体型のわりに(?)寒がりで、真夏に毛糸のセーターを着ていることもある。

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旅籠家 伊八治 (はたごや いはち) 
元ホテルマンだから旅籠家。古典落語「宿屋の仇討ち」の登場人物・伊八と同音の名だが、あれほど従順な従業員だったらホテルは辞めていないはず。「治」の字は柳家小三治師匠から拝借したと言っているが、生涯返すつもりはないらしい。
「阿武松」「花筏」など相撲噺を得意とする。ギターや歌も上手く、宴会の盛り上げ役として、なくてはならない人。
体感温度はぱん駄の逆で、真冬でも素足に雪駄で歩いている。

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笹の家 小夏 (ささのや こなつ)
楽笑会のアイドルの座をかれこれ10年以上も保ち続け、後進の追随を許さない。
静岡県出身とは思えないキレのある江戸弁を自在に操る。高校時代に演劇部だったこともあり、内には熱い女優魂を抱えている。 その演技力、的確な人物描写ゆえに社会人落語界では「大師匠」の呼び声が高い。2018年「ちりとてちん杯女性落語大会」での優勝など、全国各地の落語大会で賞を総ナメにしている。。
クーラーなし+風呂なしの長屋に猫5匹と暮らしていたが、地球温暖化に抗えず2018年ついにクーラー購入。そして、寿命には抗えず、猫は4匹に・・・。
特技はマジック、苦手なものは四字熟語、ことわざ。

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酔っ亭 よろしく (よって よろしく)
高座にあがり、名前を名乗っただけで挨拶が済んでしまうという省エネに配慮された高座名。では、何ごとも手短に済ませるタイプかというと、とんでもない。持ちネタは正反対で、「芝浜」のような、いわゆる大ネタとされる人情噺を好んでかける。
独特のフラがあり、落語をすべて「日本昔ばなし」に変えてしまうような民話的な語り口が聴衆をほのぼのとした世界に誘う。
2018年、タクシーにはねられ腰の骨を骨折するという悲運に見舞われるが、落語への情熱は冷めやらず。入院中の病院で落語会をやり、ある患者には夢と希望を与え、ある患者には永久の安寧をもたらしたという。

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太尾亭 狸久 (ふとおてい たのきゅう)
「太尾」は棲息地(横浜市港北区)の旧町名。太い尾といえば「狸」。落語の中には狸が人間に化ける噺がいくつもあるが、人間が狸に化ける噺といえば「田能久」。このネタにあやかって、人間狸久も齢70を越えたのを機に、「俺もそろそろ狸にでも化けてみるかな?」などと言っているが、家庭ではマジシャンの奥様に化かされっぱなしだという噂も。
「親子酒」、「愛宕山」、「蒟蒻問答」、「野ざらし」など得意ネタは数多く、そのいずれもが本寸法の古典落語。
特技はもの真似。老人会の余興で昭和歌謡などを披露することもあるが、落語以上に喜ばれ、「次回から落語ではなく物真似を!」と言われてガックリ肩を落すこともあるらしい。

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嶺風家 紫和 (れいふうや しお)
楽笑会の天然系おっとりマダム。落語もやれば講談もやる。講談の得意ネタは赤穂浪士討ち入りなど。好きな講談師・神田紫さんの「紫」の字をいただく。また、紫和(しお)は、塩(しお)に通じ、塩と云えば赤穂、赤穂と云えば忠臣蔵と、講談に対する愛情の深さをうかがわせる。
妙齢のご婦人ゆえ、顔を見て「紫和(しわ)さんですね?」と名前を間違われるのが一番傷つくらしい。
創意工夫に満ち溢れた南京玉すだれは楽笑会発表会の風物詩と言っても過言ではない。

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金河岸亭 とも助 (かねかしてい ともすけ)
本職が銀行員なのでこの亭号なのだが、「金貸してえ!」なのか「金貸して!」なのか、いつも議論を呼ぶ(たぶん後者)。
「第4回社会人落語日本一決定戦」準優勝、「第2回落語国際大会in千葉」優勝という華々しい受賞歴があり、2012年はまさにとも助フィーバーと言える1年だったが、ブームが過ぎてみれば、みんなの記憶に残ったのは鬼気迫る眼光の鋭さだけだったとも言われている。
「狂気落語」というジャンルを打ち立てたことで後世に名を残すが、人情噺を演じると自分が泣いてしまうという弱点もある。

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狐々亭 さえの助 (こんこんてい さえのすけ)
もともと古典芸能は好きだったが、まさか自分が落語をやるようになるとは思ってもいなかった。ところが2010年に笹の家小夏と出会い、人生が270°回転。はじめのうちは楽笑会の追っかけをしていたが、打ち上げで演者に厳しい批評をするため、「こいつを黙らせるには落語をやらせるしかない」と考えた会員から入会を勧められる。案の定、落語を始めてからは牙を抜かれた野犬同然、もとい、借りてきた猫のように大人しくしている。
高座名は大好きな歌舞伎にちなみ、「義経千本桜」の狐、「勧進帳」の富樫左衛門からとったもの。血中水分の約50%は日本酒だと言われている。

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三新亭 ど真ん中 (さんしんてい どまんなか)
遡ることざっと40年前、ど真ん中少年が落語に興味を持ち始めたのは、ちょうど楽笑会が発足した頃だった。中学生時代には、本気で「将来は噺家に!」なんて思っていたこともあったという。 その後 演劇に興味を持ったが、役所広司よりほんの少〜しイケメンでなかったため銀幕のスターは諦め、よき夫・よき父として生きてきた。子供から手が離れた数年前から、ついに念願の落語の道へ!落語はまだまだ駆け出しだが、演劇で鍛えてきた声量と表現力でお客様を魅了する。 現在、落語、演劇、脚本という3足のわらじで、趣味の道を突き進んでいる。「わざわざ足を運んでくださったお客様に、『観に来て良かった!』と言っていただけるよう、稽古精進して行きたいと思います!」とは本人の言。

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笑何亭 何笑(しょうなんてい なんしょう)
「笑いとは何ぞや?」という哲学的な問いを胸に秘め、楽笑会の門を叩いた元湘南ボーイ。五十の手習いで札幌赴任時代に落語と出会い、スギやシラカバの花粉と闘いながら落語の基礎を身につけた。
本職では、お堅くて文化的な仕事をしているらしいが、プライベートではまったく別の顔を持ち、落語、スキー(師範レベル?)、温泉めぐりなどを嗜むなかなかの趣味人である。
2019年5月の発表会で『風呂敷』をかけ、東京での高座デビューを果たす。間男の噺をする時のキラリと光る目の奥に、いったい何を隠しているのだろうか。

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ことぶき亭 壽太郎(ことぶきてい じゅたろう)
「小夏・とも助ぽんこつ二人会」を見たのがキッカケで、2019年4月入会。
本業はIT企業で”SE”をやっているとのことだが、「システム・エンジニア」か「シガナイ・エンジニア」かは不明。
落語に興味のなかった会社の同僚を言いくるm・・・もとい、影響を与え、社内で落語研究会を主宰する手腕の持ち主。
生真面目な寺の小坊主のような風貌に似合わず、古典落語も創作落語も、さらには色ものでウクレレも手掛ける器用さを持つが、妖怪やアンドロイドが出てくる奇想天外な創作落語に、楽笑会の重鎮たちはしばしば固まっている。

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佃家 いなご(つくだや いなご)
とにかくお酒が好きで好きで好きすぎて九州の某有名酒造メーカーに就職し、本場の芋焼酎にどっぷり浸る日々を送ったのち、一生分を呑み切ったからなのか(?)三十路を目前に東京に移り住み、2021年2月楽笑会入会。2021年11月、亀戸梅屋敷にて「他行」で初高座。
落語はまったくの初心者ながら、顔がよく、声がよく、気立てがよく、セリフ覚えがよく、若手ホープとして大いに期待される逸材である。

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