楽笑会とは

楽笑会(らくしょうかい)は1976(昭和51)年に創設された社会人落語サークルです。「社会人落語」という言葉を聞き慣れていらっしゃらない方もいるかもしれません。「素人落語」「アマチュア落語」と同じ意味です。つまり、プロではないということです。東京にはさまざまな落語サークル(あるいは教室)がありますが、それらの中で楽笑会は(おそらく)最も歴史が古く、いわば「老舗」といっても過言ではありません。

楽笑会は、落語や寄席演芸を聞くこと、見ること、演じることが好きな社会人(サラリーマン、個人事業主、主婦、定年退職した人など)が集まり、お互いの芸の研鑽と趣味を通じた仲間との交流を目的として活動しています。現在、東京、埼玉、千葉、神奈川などに在住の十数名の会員がいます。

サークルですから、先生や師匠はいません。会の運営(主に例会や発表会の会場費)のため、ささやかな年会費を集めてはいますが、月謝や授業料は一切ありません。

活動場所は主に江東区内の公共施設和室です。 (東陽町、亀戸、西大島、豊洲など、予約状況で月毎に替わります。)

活動日は毎月第2日曜日(原則)。例会では、会の運営や発表会のことについて話し合ったり、希望者が落語を披露して仲間から感想を聞いたり指摘を受けたりしています。さらに希望者は、そのあと打ち上げで一献傾けながら親交を深めます。詳しくは、「活動内容」のページをご覧ください。

楽笑会の歴史

■創設の経緯

戦後最大の汚職事件と言われる、かのロッキード事件がアメリカで発覚した1976(昭和51)年2月、埼玉大学の落語研究会OBで、当時中学校の教師をしていた通称「池さん」(高座名:こり生さん)という方が、朝日新聞に「落語好き集まれ!」という投稿をしました。それを見て落語好きの青年数名が集まり、楽笑会は生まれました。この投稿にいち早く反応した青年(壮年?)こそ、現会長の羅典亭端午さんです。記念すべき第1回目の会合は、新聞投稿の翌3月に赤羽会館で行わたそうです。
その後、同年4月に朱理萬さん、6月に佐賀大学OBの怒天羅さん、7月にとんか痴さん、すぐ続いて佐賀大学では怒天羅さんの先輩にあたるね太郎さんが入会しました。

■第1回発表会

楽笑会発表会は2021年4月に第100回を迎えました。その原点とも言える第1回発表会は、1977(昭和52)年11月27日、東京都北区にある赤羽会館で行われました。番組は以下の通りです。

口上・「粗忽長屋」    こり生
「時そば」        怒天羅
「三十石」(浪曲)    重造
「野ざらし」       とんか痴
「妾馬」         朱理萬
― 中入り ―
「紀州」         圓無
 大喜利
「長短」         ね太郎
「首ったけ」       端午

発足から1年半の間に会員も増えたのでしょう。落語のみならず、大喜利あり、色物ありの、かなりバラエティー豊な寄席が開かれています。

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